• 1.7 白い封筒

     東京の冷たい冬の朝、いつもの通勤路を歩いていた。息が白くなるほどの冷え込みで、都心には珍しく雪が積もっている。歩道を進む中、背後から「美香さん、おはようございます!」と声がした。振り返ると、田中くんが、いつもの陽気な笑 […]

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  • 1.6 冬の約束

     午後、私とおばあちゃんは一緒に買い物へ。途中、おばあちゃんが提案した。「ねえ、今日はちょっと遠回りして、川沿いを歩いてみるのはどうかしら?」厚別川の沿岸には、土手が続いている。この土手は、川の水位が上昇した際の洪水対策 […]

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  • 1.5 古いジャージ

     帰省して3日目、私は、おばあちゃんの家でのんびりと過ごしていた。窓から外を見ると、静かに雪が舞い落ちていて、地面には白い絨毯が広がっている。雪の重みで木の枝が弧を描いているのを見て、子供の頃の記憶が頭をよぎった。朝、窓 […]

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